ついに完結しました(2006.3.29) 

両シチリアAAR(マルチプレイ)旧パッチ も参照のこと。

 さて、喜ばしいことに新1.4パッチが登場した。いくつもの変更がなされており、どうやら全く別のゲームと言ってもいいくらいであるが、まだ感覚を掴めていないうちにマルチプレイを敢行し、ドタバタを楽しんでみようというのが本AARの趣旨である。

 今回のプレイ環境は英語版1.4 + 日本語パッチである。1.4から巡洋艦および重巡洋艦のカテゴリーが変更され、重巡洋艦がModern Cruiserという表記になった。これに正確に対応する日本語名は、いずれ有志が発表してくれるだろうが、暫定的に一等巡洋艦と呼称しておく。

 ということで本プレイの売りは、

1. 1.4パッチでのマルチプレイAAR(2人プレイ)
2. 難易度・攻撃性普通
3. 土地交換チート禁止(土地交換は1対1原則)
4. ベンガル禁止(判定が微妙な土地は相手の許可を得てから)

である。

プレイヤーの設定

 さて、対戦相手は今回もU女史(ナヴィアさんと呼んであげよう)で、小生と同じくらいのVictoria経験を持つ中堅プレイヤーである。先の対戦プレイで得られたいくつかの経験から、さらに積極的な拡張を図るに違いない。

 今回の対戦でもU女史がスウェーデンを、小生が両シチリアを担当することとした。これで前回のAARと比較することでき、1.4パッチの影響がより明瞭になることだろう。

 PCの設定は、お互いノートPCで無線LAN装備。ピアツーピアでお互いのPCを認識させ、ファイアウォールを空けておく。ゲームを起動し、マルチプレイからローカル接続を選び、どちらかのPCをホストとして認識させれば晴れて準備完了である。これは1.4パッチでも変更はない。

 ちなみに今回のプレイでもゲームの一時停止は各プレイヤーの自由としている。マルチプレイはソロプレイの数倍は不安定であったが、新パッチになって安定性は大きく改善している。それでも他国の併合時に落ちることがあるが、ホストが落ちることはほとんど無くなったので、すぐにセーブして再開すればプレイに支障はない。

ゲームの開始前

 1.4での変更点で、まだ誰も注目していないことの一つに人口増加率の調整がある。主要国の人口増加率が

  • プロイセン 1.0033 → 1.0033
  • フランス 0.9924 → 0.9924
  • オーストリア 0.9976 → 0.9976

ここまでは変更無しであるが、

  • ロシア 1.014 → 1.000
  • 両シチリア 1.0133 → 1.000

というように弱体化した国があるのである。というかウチだ。
 両シチリアの減少修正量はかなり大きく、これにより我が国はプロイセンよりも人口増加率の低い、平凡なイタリアの田舎国になってしまったのである。前回のプレイのような人口爆発は望めないということだ。

 基本戦略として最速リソルジメントは当然であるが、植民地競争をどうするか…。非文明国のRGOが最初から拡張されている1.4パッチは、一次産業品の産出高も大きくプラス修正がかかっており、どうやら原料品の不足に困ることはなさそうだ。となると、序盤から積極的に(資源確保のために)非文明国を荒らし回る必要性が低いということかもしれない。
 さらに先遣施設を建てるのに機械部品が0.5、汽船も必要という条件が付いているので、前回プレイのようにアフリカを独占支配するというのは無理っぽい。しかも大英帝国やフランスは前回よりも余裕を持って植民地競争に乗り出してしまうだろう(一応、ヒストリカルな地域から先遣施設を建て始めるようだ)。植民地の獲得は資源確保というよりも威信獲得目的と割り切った方が良さそうだ。

 一方で、未回収のイタリアを獲得するには戦争よりも外交交渉が望ましい(土地交換効率が1.4パッチで修正されているかどうかはまだ不明→変更はないようだ)。となるとBBを上げずに領土を増やし、オーストリアとの交渉でイタリア中核州を回復する前回プレイの方針は、そのまま使えることになる。やはり、アフリカはイタリアにとって約束の地なのである。

 まだ1.4パッチでの定石が確立されていないので、予算はこれまで通り、オール49%、関税最大、陸軍維持費と教育費のみ最大とする。そうすると収入に少し余裕がでるので、防衛費は50%としておく。  輸入設定にしなければいけない大事なものは、機械部品と汽船、布である。今回は材木もセメントも比較的容易に入手できるようだ。よって機械部品を30購入、汽船を10購入、布を20購入としておく。望み薄だが爆薬、重火器も10購入に設定しておいた。

1.4パッチの修正

 既に1.4パッチにバグが報告されている。一つは、GCキャンペーンのファイルに関するものだ。ParadoxのフォーラムによるとVictoriaをインストールしたフォルダの

\Victoria\scenarios\GC 

上記フォルダ内にはグランドキャンペーン開始時における各領邦のPOP数、POPサイズを定義する*.civが収められているが、この中のいくつかのファイルは最終行に改行が入っていないために、最終行に記載されているPOPが読み込まれないバグが発生しているようだ。殆どはいなくても問題ないようなPOPばかりだが、兵士POPが1つだけの領邦ができてしまうらしい。

 これを修正するためには、同フォルダ内の*.civファイルを全てチェックし、最終行に改行が入ってないものについて、改行を追加すればよい。およそ1300ある*.civファイルのうち修正を要するのはたったの77ファイルだけだ。
 しかしこれを手作業で修正するのには2時間くらいかかってしまうので、差分ファイルを先ほどアップロードしておいた。

 導入は上記差分ファイルをDLし、Victoria\scenarios\GC内に上書きコピーするだけでよい。

チュニジア侵攻と第一次イタリア統一戦争

 まずは定石とも言えるチュニジア侵攻。4個師団全部を投入してこれを制圧。前回同様に併合直前にアルジャザーイルに宣戦布告して侵攻するが、今回はフランスの参戦が早く、首都占領権はフランスに移動してしまった。となるとフランス軍の占領をサポートしても意味がないので、すぐさま軍を撤退させる。ということで今回はアルジャザーイルはフランスが完全併合してしまった。
 チュニジアを併合した後、すかさず7万人のアラビア人POPを兵士に変更し、アラビア現地兵歩兵3個師団を編成。これが完成すると同時にモデナに宣戦布告する。モデナは教皇領、パルマと同盟していて、その上大国から独立保証を受けていない「カモ国」なのである。

 前回はパルマに宣戦布告したところモデナが同盟から離脱してしまい、不覚を取ることになったが、今回はモデナに宣戦布告して教皇領、パルマとも交戦状態になる。前回とほぼ同様に進軍して、まずは教皇領に属国化および屈辱的和平を結ばせる。次いでパルマを併合、モデナを併合して第一次統一戦争は終了。

 一方のスウェーデンは、バリとブルネイを併合した後、恐れていた通りモロッコに侵攻。1.4パッチでのモロッコは、タフェルシトも領土になった(1.03cではスペイン領)上、先遣施設も一つ持つようになり、さらに西アフリカの植民競争の切り札になるドラアも領土にしている、美味しさ1.5倍(当社比)な国なのである。
 こっちは第二次統一戦争の準備でモロッコに手を出すゆとりは全くない。グッバイ西アフリカ。

morocco.jpg


第二次イタリア統一戦争

 1840年1月、アラビア現地胸甲騎兵6個師団と前装式ライフルの研究終了を待って、トスカーナに宣戦布告。サルディニア・ピエモンテ、ルッカとも戦争になる。トスカーナは、これまた大国の独立保証を受けていないので安全に開戦でき、かつ大国の独立保証を受けているサルディニア・ピエモンテとも交戦できるという、これまた「カモ国」である。

 1.4パッチになってから、サルディニア・ピエモンテはフランスや大英帝国の独立保証をゲーム開始時から受けている。これが切れるのは1841年1月1日で、2週間も過ぎないうちにフランスが再び独立保証をかけてしまう。サルディニア・ピエモンテを2段階併合するタイミングをこれの失効にあわせるとすると、この戦争は1840年のうちに終結させる必要がある。早期終結に必要な兵力が、初期兵力4個師団 + アラビア現地歩兵3個師団 + アラビア現地胸甲騎兵6個師団の計13個師団、ということだ。

 開戦と同時に騎兵が突入して接敵、敵は補充を済ませたばかりなのですぐに敗退するが、撤退先にも既に両シチリア軍が占領行動中なので士気を回復することもできずに再び敗退、という流れに持っていければベスト。そのための13個師団と考えればよい。

north.jpg


アフリカ植民競争

 ルッカを併合し、サルディニア・ピエモンテに属国化 + 屈辱的和平を結ばせ、トスカーナを併合したのが1840年の10月。前回プレイとの違いは騎兵の比率が多いこと、総兵力が1個師団多いことだが、それだけで戦争期間が半分近くに短縮されたことになる。
 これでとりあえず軍拡を一旦ストップできるようになったので、アフリカ植民に乗り出すことにする。まだジブチとブラザヴィルが空いていたので、両者に給炭港を建設する。
 1.4パッチになってから全然手に入らなくなったものの一つが、布である。ゲーム最序盤なら少し手に入るのだが、列強の植民建設が本格化する1840年代には全く手に入らなくなる。そのため、布無しで建設できる給炭港の存在は大きい。

 アフリカに目をやると各国とも盛んに植民施設を建て始めており、ナミビアおよびカメルーンにはプロイセンが、ナイジェリアと黄金海岸には大英帝国が、そして象牙海岸とセネガルにはフランスが進出している。モーリタニアの海岸領邦は既にスウェーデンが押さえており、アフリカで入植可能な海岸部が少しずつ減少し始めている状況だ。

 1.4パッチになって、各国が盛んに外交を行っているようで、交渉失敗の報告がよく届く。世界に目をやると、エジプト危機からエジプト・オスマントルコ間で戦争が勃発しているのだが、なんだかオスマントルコが押されているようだ。ジブチに先遣施設を建て始めた我が国としては、エジプトが強大化しないほうが嬉しいのだが。

 1842年には教皇領との停戦期間が終了したので、これに宣戦布告して併合する。

 さて、サルディニア・ピエモンテを併合するまで間が空くので、失いつつあるアフリカ植民のイニシアチブを取り戻すべく、トリポリに侵攻し、首都以外の割譲と屈辱的和平を結ぶ。これでニジェールとチャドは我々が押さえることが可能だろう。

 で、オスマントルコであるが

Ottoman.jpg


…非文明国のエジプト相手に、むちゃくちゃ押されてません? しかもキプロスが反乱独立して、大英帝国に併合されてるし。
 結局エジプトはオスマントルコから5領邦を譲りうけて1845年に停戦。すげえぞエジプト。

イタリア統一

 1846年1月22日、フランスの独立保証が切れた瞬間にサルディニア・ピエモンテに宣戦布告してこれを併合、1846年4月20日にイタリアが誕生した。サルディニア・ピエモンテを併合しないで待っていてもイタリアは誕生するのだが、そうなるとサルディニア・ピエモンテをイベント併合したことになりトリノでナショナリズムによる反乱率上昇が起こってしまう。それを避けるにはトリノを占領した瞬間に併合してしまえばよい。
 大国と戦争せずに、しかも悪い子点をさほど上昇させずにイタリアを誕生させようとすると、1846年が最速になるのではないだろうか。

 ピエモンテには製鉄所、繊維工場、弾薬工場があり、おかげで鉄道敷設に必要な鉄鋼と先遣施設の建設に必要な布とが手に入るようになった。
 この時点でイタリアの順位は5位。工場は他にガラス工場x4と、ワイン工場x2、缶詰工場x2、あとは小火器工場x1があり、実際に労働者が働いている工場は9/12でしかないのだが、工業力は184点で8位となっている。

 ごく希に輸入されてくる機械部品を使って肥料工場、爆薬工場を建設し始める。これで爆薬が生産可能になれば、アフリカ内地への入植は思いのままになるはずだ。
 すでにアフリカ沿岸はカビンダとレオポルドヴィルを除いて先遣施設が建設中になっている。我がイタリアはコンゴ・ソマリランドに進出中で、プロイセンと中部アフリカへの進出を競い合っている状況である。

摩訶不思議な欧州情勢

 1850年代はイタリアもスウェーデンも必死になって植民を続ける。なにしろ大英帝国がエライ勢いで植民を開始したのである。自国に接している空白州には必ず先遣施設を建ててくる大英帝国に対し、こっちは5000ポンドの金を貯めるのが間に合わない。コンゴ〜上コンゴにラインを作って北上は阻止したが、カタンガ・タンガニーガはくれてやらざるを得ない。スウェーデンも機械部品の調達に苦労しながらも、モーリタニア、アルジャザーイルは確定させたが、マリは準確定(布教施設を外交交渉or戦争で手に入れれば確定)に留まってしまったようだ。

 一方、シュレスヴィヒ問題は今回もプロイセンが日和見を見せたために戦争は発生せずに終了。そして1849年にプロイセンがフランクフルト議会の提案を承諾してしまったために、北ドイツ連邦、プロイセン、南ドイツ連邦の3国が誕生してしまった。しかも3国とも列強入りしているのがむかつくところだ。
 さらにロシアが日和見を決め込んだためにクリミア戦争も発生しないまま、大英帝国がビルマ、アフガニスタン、シムラー、ネパール、ラダックを次々と併合していく。1.03cではこんなに強い大英帝国は見たことがなかった…。

 そういうわけで、大英帝国、アメリカ、フランスがトップ3で、ドイツ3国とロシア、我がイタリアまでが大国だったのだが、それも1863年まで。スカンディナヴィアの建国と同時に我がイタリアはあっさりと抜かれてしまい、大国から転落してしまったのである。
 どうにもアフリカの植民競争に背伸びして参加してるせいで、鉄道整備や工場の建設が進まないのが原因である。おまけに布と爆薬の生産体制を整えたら、今度は汽船が全く手に入らなくなってしまった。仕方なく汽船無しでも建設可能な植民地要塞を建てていくが、要塞だらけのアフリカ内陸は違和感ばりばりである。
 これというのも、3つに分かれたドイツが数少ない大国の枠を埋めているのが悪いのだが、3分の1サイズのドイツにすら負けるイタリアって…

 今回判明したことの一つは、アフリカ内陸の空白州でもヴィクトリア湖とタンガニーカ湖に面する領邦は沿岸扱いになっていて、給炭港が建設可能であるということだ。というか、これに気が付かないとタンガニーカや上コンゴを独占し損なう危険性があるので、注意しなければならない(内陸州なのに4種の先遣施設を建てないと植民地化宣言できない)。
 不思議なことにチャド湖に接する領邦は内陸扱いなのである。

3C政策の阻止

 形だけの丁墺戦争(すぐに停戦してしまい、スカンディナヴィアが建国)を最後に、ヨーロッパは平和が続いているが、相変わらず列強の海外進出は続いている。その武闘派筆頭みたいに植民地戦争→併合を繰り返している大英帝国と領土を接するのが激しく不安になったので、コンゴ〜上コンゴ、タンガニーカ(なんとか先に4施設を建てることができた)を植民地化し、オーストリアに割譲、その見返りとして未回収のイタリアを得る。
 ということで、イギリスのアフリカ縦断政策、いわゆる3C政策を阻止したのは本当はイタリアなのだが、後世の教科書にはオーストリアが阻止したと書かれるのだろうな… 

Southafrica.jpg


 タンガニーカの南部は大英帝国に割譲し、友好度アップをしつつ、ちゃっかりキプロス島を得たイタリアである。名を捨てて実を取ったと思おう。

 -この度は建国おめでとうございますナヴィアさん。そっちは今6位のようですが、どうですか?

「新パッチになってから、ヨーロッパでの無体な軍拡が少しセーブされてるみたいだけど、その分アジア・アフリカへの進出がすごいわね」

 -それでも西アフリカは押さえてるじゃないですか。

「でも今回は太平洋方面で一つも取れなかったから、プラスマイナスゼロね。まあ、ロシアと土地交換するにはアフリカの方が効率がいいんだけど」

 -インドネシア方面も膠着状態ですねぇ。

「前回のイタリアを参考に、アチェに独立保証をかけておいてるから、遠からずオランダと開戦して、先遣施設を全部もらう予定よ♪」

 -こっちはそろそろオーストリアと戦争しますんでよろしく。

 …そういえば今回のプレイではナヴィアさんと殆ど意見交換してなかったな。

オーストリア侵攻

 ナヴィアさんの指摘通り、1.4パッチになってからヨーロッパ各国のアホみたいな本土駐留軍が無くなったようだ。オーストリアに至ってはわずか12個師団しか保有していない。しかもハンガリーが独立したままで国土が細長く、イタリアはその脇腹から心臓部ウィーンに侵攻できるアドバンテージを持っている。

 1868年4月23日、イタリアは電撃的にオーストリアに侵攻。イタリア国境に軍を駐留させていなかったオーストリアに対し、12個師団でウィーンを直撃してこれを占領。ボーゼンおよびトレントの割譲と賠償金を条件に、6月1日に和平。わずか5週間の戦争であった。これで完全なリソルジメントの達成である。

 ヨーロッパの仏・墺国境線はこれで確定してよく、かつヨーロッパ各国が大兵力を保有して欲しくないので、再びオーストリアとの友好度を上げるイタリアである。

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 なにげにダルマチア地方も手に入れていたイタリア。アドリア海の反対側にも領土があると、えらく見映えが良いのである。

税率100%

 先にオーストリアから交渉で得ていたイストリアステートだが、何故か資本家が州人口の6割以上を占めている。これを補正すべく、富裕層の税率を一時的に100%にしたのだが、ここで不思議な現象が発生した。
 オスマントルコから外交交渉で得たロードス島には、3800人の農民と、何故か110人の資本家がいたのだが、反乱の頻発しているオスマントルコのこと、果たして農民の闘争性は9である。当然毎月すごい勢いで移民として流出していくのだが、そのせいか資本家が税率100%であるにもかかわらず減少しないのだ。各領邦のPOPが1以下になることはないというこのゲームのルールが関係してるのではないかと思うが、このままではロードス島は110人の資本家だけが住む島になってしまいそうだ。

 一方のスカンディナヴィアは、というと…

「わぁ、新パッチ様々だわ。トルニオ(ロシア領フィンランド)に1万人のPOPがいるし、何と言っても闘争性が普通だし。」

 ということでアフリカのマリステートをロシアに割譲し、換わりにフィンランド全域を手に入れたようだ。人口は1600万人(イタリアは4600万人)に達したようだ。ただヨーロッパ人は70%とのこと。こっちは88%がヨーロッパ人だ。

WestAfrica.jpg


 今回も技術格差は如何ともしがたく、1874年の時点でスカンディナヴィアの技術レベルは陸16、海18、商15、文17、工16で、かつ研究ポイントが100点以上余ってるとのこと。対するイタリアというと、陸14、海9、商10、文15、工15である。パッチの公式リリースによるとレベル4の技術が研究可能になるのは1879年と書いてあるが、どうも1870年に解禁になるようだ。
 あるいはマルチプレイでは技術研究に関するバグがあるのかもしれない。
 というのも

「なんで生態学の研究が終わったはずなのにまた生態学がリストに上がるのよ〜」

 という悲鳴が聞こえてきたからだ。言われてみるとイタリアもレベル4の工業技術、蒸気タービンの研究を1874年の時点で終了させているしなぁ…。    さらにはこんな悲鳴も。

「ちょっとロシア! なんでこんなに資本家作ってんのよ〜。サヴォステート住民の88%が資本家って!?」

 先のオーストリアの件とあわせると、"AIはあまり資本家を作りたがらない"という1.4パッチのコメントは嘘だな。

エジプト戦

 1876年にソコトを併合した大英帝国。今度は1877年に突然対エジプト戦を開始したので、あわててイタリアも便乗して宣戦布告する。これ以上アフリカを赤色に塗り潰されるわけにはいかない。幸い、ジブチ、トリポリはこちらが押さえているので、シナイ西岸はイタリア優勢で占領、シナイ東岸は大英帝国がやや優勢に占領を進める。1878年にエジプトを大英帝国が併合し、イタリアも25領邦ぐらいを獲得することができた。

 国境を整理すべく、ソコトに接するニジェール、次いでチャドを大英帝国に割譲し、替わりに地中海沿岸の旧エジプト領を獲得していく。新規領土のうち内陸部をオスマントルコに割譲して、替わりにアルバニアステートの2領邦を得ることとした。ソマリランドの先遣施設はザンジバルと分け合っていたので、ザンジバルの破産を機にこれに宣戦布告(宗主国ドイツとも植民地戦争になる)一気に占領して賠償金和平し、ちゃっかり先遣施設を奪うことに成功した。

 対エジプト戦に際してアフリカ内部の先遣施設を一気に植民地化宣言したおかげで、威信が一気に2000を超え、2位に浮上する。1891年の時点で1位の大英帝国は合計2700点で、300点差である。大英帝国の軍事点は、2位のロシアにトリプルスコアをつけてのぶっちぎりで、その内容も戦艦64隻とか、半端じゃない。よく考えると、今回の大英帝国はロシアとも米国とも中国ともまともに戦争せず、非文明国いじめばっかりしているので全然戦力を消耗していないのだ。

 我がイタリアも、どうせ先進国と戦争しないのだから、もっと文化系技術を研究しておけば、もう少しくらい威信を取れていたんだろうなぁ。

AfricaEnd.jpg


遙かなり大英帝国

 大英帝国との300点差を詰めようと、鉄道建設(さすがに全アフリカに鉄道を敷き詰めるのは馬鹿っぽいので、チュニスからベイルート、さらにモンバサ間を鉄道で結ぶMTB政策を承認させ、これを結ぶ幹線を敷設することとした)に励む。アフリカ内地には生活環境が15%といった、自国領土でも軍隊が消耗してしまう土地が一杯あるので、うっかり軍隊を通過させないように、それらの土地には鉄道を引かないこととした。

 そして、一層の工業化を進める。1.4パッチでは原材料はもとより、1890年代ともなると布、服ですら安値で大量に出回っている。そこで繊維工場で働くPOPを高級衣服や機械部品といった工場にシフトさせていく。1899年に完成した自動車工場は、5POPが働くだけで収入は200ポンド程度もあり、前のバージョンよりも断然儲かるようだ。フィアット社と呼ぶことにしよう。

 しかし、大英帝国との差、300点が縮まらない。大英帝国はボーア戦争イベントにも日和見してしまうし、義和団事変も中国が反義和団の姿勢を見せたために不発。ということで誰も大英帝国を消耗させてくれそうにない。1898年に米西戦争が始まったが、1位の大英帝国を巻き込んでくれない戦争では、はっきり言って意味がない…

「アメリカの巡洋艦の群れに、戦艦が10隻くらい沈められちゃったよ〜」

 いつの間にフランスと同盟して対米戦に参加してたんですか、ナヴィアさん!?

 結局1904年に米西戦争は白紙和平で終結。参加各国が消耗しただけに終わったようだ。が、文化技術の威信点を立て続けに得たスカンディナヴィアがイタリアを抜いて2位に浮上する。それでもスカンディナヴィアと大英帝国の差は260点もある。ここでスカンディナヴィアと同盟して大英帝国を叩けば、あるいはどっちかが1位になれるかもしれない。

 問題は、こっちがようやく8隻目の弩級戦艦の建造をはじめた時点で、すでに大英帝国は49隻もの弩級戦艦を保有している、ということだ。というか、1907年の時点で弩級戦艦を戦力として保有している国は大英帝国だけだ。あと13年でこれを逆転するだけの海軍力を持つのは、はっきり言って絶対無理。
 ドイツが3国に分裂しないで統一していれば、あるいは大英帝国とぶつかり合って共倒れになってくれたのだろうが、いまや大英帝国に太刀打ちできる国がいない。ロシアかアメリカ、あるいは中国といった無尽蔵の陸軍を持つ国と戦争してくれればいいのだが…。

英仏戦争と列強の介入

 1908年11月、フランスが大英帝国に植民地戦争を布告する。なんというか、無謀としか言いようがないのだが、ことによるとこれは大英帝国の勢力を削ぐチャンスかもしれない。イタリアは義勇軍の派遣という形でこれに積極的に介入。ナヴィアさんも同様に考えたのか、派遣軍の提供を開始した。

 他国に艦隊を派遣軍提供しても海戦が発生しないというバグは1.4パッチでも修正されておらず、潜水艦を32隻ほどフランスに提供したのだが英国海軍との戦闘は発生しない。そこで陸軍4個軍20個師団をアフリカに派遣する。おお、アフリカ戦線での英軍との死闘!

 が、さすがは大英帝国、陸軍は100個師団程度しかないのだが、バックボーンとなるマンパワー、工業力が無尽蔵なので、殲滅しても殲滅しても新手が登場する。じりじりと進撃してチャドおよびニジェールを解放していくが、象牙海岸のあたりではフランス軍が押されている。たぶん海岸線での戦闘だと、英軍側に弩級戦艦の艦砲射撃がついて圧倒的なことになってるに違いない。

 どうもアフリカ内陸部は英軍も重要視してないようで、抵抗はほとんど無い。4個軍で進撃し、時々出てくる英国陸軍は数の差と戦車効果ですり潰していく。
 砂漠地帯なので消耗が激しいのだが、フランスはもちろん補充などしてくれない。一旦派遣を解除してから補充して、再び派遣軍提供… これを5年も続けるとさすがに飽きる。これだけ頑張っているのに大英帝国の厭戦気運は1.6%でしかない。しかも気がつくとポイント差が800点まで開いてしまってるんですけど。

1913.jpg


露土戦争への介入

 延々と不毛な戦いを続けるのにいいかげん、というかかなり飽きてきた1915年、ロシアがオスマントルコに植民地戦争を布告。オスマントルコに独立保証をかけていたイタリアがこれに介入することになった。

 開戦と同時に潜水艦隊をバルト海と白海に派遣する。まずは雷撃力+3/防御力+3という鬼修正(執念深い/植民地出身)が付いたGuiseppe提督(たぶんランダム提督)が率いる32隻の潜水艦がバルト海に侵入し、遊弋していたロシア海軍の戦艦や仮装巡洋艦をいいように撃沈する。12隻の弩級戦艦からなるイタリア主力艦隊は黒海に派遣して黒海艦隊を殲滅。開戦時に190隻を数えたロシア艦隊は1年で半分以下に数を減らすこととなった。

 陸続きの地での植民地戦争は、ロシアの植民地から陸づたいに進撃すると本国領域にも進入可能という処理がなされているようだ。オスマントルコ国境で侵入可能なロシア領は2つ、そこを占領すると隣接するロシア領に進入が可能となった。

 しかし、ロシア陸軍の数がこれまた多い。開戦当初から190個師団を有するロシア軍だが、戦時になるとこれをガンガン増強してくる。アフリカのロシア領は全部占領し、オスマントルコから突出してくるロシア軍を包囲殲滅を繰り返し、1年で20個師団ほどを消滅させたのだが、見ると陸軍は240個師団に増強されている。ロシアへの進入口が1領邦しかないので、この地には20〜30個師団がうろうろしていて、とてもじゃないが突入できない。

 そこでロシア国境はオスマントルコに任せ、まずはロシア海軍の殲滅に取りかかる。サンクトペテルブルグに輸送艦隊を(囮として)派遣し、これを迎撃してきたロシア海軍を、潜水艦隊が待ち伏せする。さらに2年ほどかけてロシア海軍の総兵力を10隻(仮装巡洋艦1、戦列艦4、輸送船5)まで減らす。こっちの損害は一等巡洋艦8隻と潜水艦が25隻ほどであった。

そして終局へ

 このくらいの国力になると、植民地戦争では埒があかないことがはっきりしてくる。大英帝国とフランスは、加勢に飽きたイタリアとスカンディナヴィアが手を引いた後も一進一退、やや大英帝国優勢のまま推移するが、開戦から10年以上が経過しているのに大英帝国の厭戦気分は7.1%しかない(さすがにフランスは41%まで上昇している。もちろんフランス海軍は既にこの世に存在していない)。大英帝国優勢といっても、チャド全域はまだフランスが占領中だし、どう考えてもゲーム終了までに和平しそうにない。

 露土戦争も国境付近で両軍がにらみ合いを続けてるだけになってしまった。いつの間にかロシア陸軍の総兵力は350個師団に達しており、集中投入されたらシナイ以東を失いかねないのだが、AIは何故か国境付近に30個師団くらいしか配置していない。

 どうやら戦争で国威を稼ぐのは無理(和平しそうにない)っぽい。これまでのところスカンディナヴィア、イタリア、アメリカ合衆国が激しく2位を争ってきたのだが、ここで最後まで温存していたイタリア本土の農民POPを一気に工員・事務員に転職させてスパートをかける。なにしろ1億5千万人に達したイタリアの人口(うちイタリア人が1億人程度)である。

 大規模な転職の結果。
 規模3の自動車および飛行機工場がフル稼働しておりそれらが550ポンドの利益を生み出している。気がつくと鉄鋼も自動車も飛行機も電機部品も機械部品も戦車も汽船も高級衣類もイタリアが最大産出国になり、工業点は最終的に2000を超えることとなった。もちろん工業点では1位だ。

 原材料では、ゴムと染料を輸入しているが、他の一時資源はほぼ自給。石炭を産出するのがアヌシーだけで、ここでは13POPが働いているのだがそれでも石炭自給率は80%程度で、一部を輸入している。
 機械部品の不足は深刻で、消費が一日10に対し生産が7しかない。足りない3単位は、一日240ポンド払って輸入している。ナヴィアさんが2位にいる間に機械部品の買い占めをしていたら、かなりキツかったと思う。これを解消すべく、機械部品工場はトータルで規模11まで拡張したが、これは序盤からマメに拡張するか、工場を多数を用意するかしないと全然間に合わない。

Factory.jpg


 POPの闘争性はずっと0のままであった。これは1.4の改悪点の一つでないかと思うのだが、国民が豊かすぎて不満が溜まらないのである。税率は40%、40%、49%としていたのだが、おそらく全部50%にしても余裕だったと思われる。

 結局1920年の世界は各地で植民地戦争が続く不安定な状況のうちにゲームが終わったのであった。

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ゲームの後は感想戦

 大規模な戦争が激しくメンドクサイというのが人間が大国をプレイする際の一番の敵と思われる。イタリアも、おそらくエジプトやチュニジア、リビアにたむろっている大量のアラビア人を片っ端から兵士に変えていれば100個師団程度は余裕で作れたと思うが、とてもやる気にはならない。

 識字率は最後まで100%に達せず、最終的に全技術を研究終了したのは1918年のことであった。当然文化系の派生技術から国威を得ることは全く出来なかった。これは序盤から積極的に聖職者を育成していれば、あるいはもう少しマシだったかもしれない。

 となると両シチリアで1位を取ろうとする場合、最速リソルジメントは当然として、いかに他の列強の足を引っ張るかが鍵となるだろう。少なくとも戦争を続けて国力を疲弊した国は順位を落とす傾向があるのは確かだからだ。今回は大英帝国が大戦争をことごとく回避したうえ、ライバルとなるべきドイツが誕生しなかったこともあって独走を許すことになってしまった。

 1.4パッチになって全世界の生産性が向上しすぎた結果、各国が豊かになりすぎるという弊害が生まれたように思う。難易度普通なのに大英帝国の保有する弩級戦艦が255隻っていうのは、やりすぎだ。史実では40隻も建造されていないのに。
 ゲーム終盤も、前パッチではPOPの要求を満たすために政治改革を行ったり減税を行ったり、それでも駄目なら駐留軍を置いたりしてご機嫌取りをしなければならなかったが、今回はPOPのことはまるで気を遣う必要が無く、かつ高収入なので結局は買い物ゲームのごとく陸軍師団や艦艇、工場を建造しまくる羽目になってしまう。

 さて、マルチプレイの楽しさの一つが、人間相手の虚々実々の駆け引きであるが、今回のアフリカの植民競争はまさにそんな感じであった。

 そのナヴィアさんの感想
「序盤から積極的に南洋材の確保に走ったけれど、そのせいで序盤に威信を失いすぎたかも。その上、序盤の戦争のための陸軍技術開発(前装式ライフルとか、戦略機動とか)が回り道になって、思ったほど文化系の派生技術による国威を取れなかった気がする。

「人口が少ないので、工場の充足率が30%くらいにしかできなくって、結局工業点は1500点で6位止まり。軍事点を稼ぐために、どこにいるのかわからなくなるくらい弩級戦艦を作った(注・72隻。イタリアは最終的に26隻)けれど、軍事点はイタリアと殆ど同じくらいだったわ。イタリアとの勝敗を分けたのは工業点の差を埋められるだけの国威を取れなかったこと、ということになるわね。

「ロシアにアフリカの土地を渡してフィンランドを得るのは当然として、満州を得たことが、終盤の軍拡の時に役立ったわね。アフリカのPOPはみんな小粒で、基本的にあまり使えないし。結果として親ロシア国家になったのは不本意だけど(笑

「1.4パッチになって、文化系の派生技術で国威が取りづらくなったかも。それでも国威3600点で1位になれたのは、ひとえに初期識字率の高さのおかげ。ただ、どんなにうまくやっても大英帝国には(スウェーデンでは)勝てる気がしないわぁ。」

 ということで、2週間の長きに渡って行われた対戦プレイも無事終了。総プレイ時間は、あまり考えたくもないが20時間は超えていると思われる。ナヴィアさん、お疲れ様でした。

「これより大きな国ではやりたくない。後半手間かかりすぎだわ。」

 …それにはまったくもって同感です。


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Last-modified: 2006-03-29 (水) 06:37:40